
元先物トレーダー 麦恵成
僕はもともとGMOクリック証券でFXを始めました。
その後もいろいろな国内FX業者を使ってきて、なかにはJFXのように優れたFX業者もありましたが、今では、FXで勝つためには海外FXブローカーを使う必要がある、と感じています。
ただし、海外FX業者を利用するメリットが圧倒的に多いとはいえ、いくつか注意すべきポイントもあります。
ここでは、僕が普段海外FXブローカーを使ってトレードしながら感じているメリットとデメリットを見ていきたいと思います。
海外FX業者の7つのメリット

1. 客と利益相反しない。約定拒否・口座凍結がない。
これは僕が海外FXブローカーを使ううえで、もっとも重要なことだと思っています。
国内FX業者の場合は、ビジネスの仕組み上「トレーダーの損が国内FX業者の利益」になるのですが、海外FX業者の場合は、純粋な手数料商売なので、客であるわれわれトレーダーと海外FX業者とが利益相反しません。
つまり、「トレーダーが儲けてトレードを続けることが、海外FX業者にとっての利益につながる」わけです。
そのために、国内FX業者がよくやる「約定拒否」や「儲けている客の口座を凍結する」といった卑怯な行為は、海外FX業者ではあり得ません。
この一点だけでも、海外FXブローカーを使う十分な理由になるかと思います。
2. NDD(ノンディーリングデスク)方式でインターバンク市場と直結
①の「客と利益相反しない」の理由がこれです。
海外FX業者では、トレーダーからの注文を直接インターバンク市場という「外国為替を扱う銀行間の市場」に流します。
一方、国内FX業者では、トレーダーからの注文を自社のDD(ディーリングデスク)でカバーします。具体的にはトレーダーがドル買い円売りをすれば、国内FX業者はその反対のドル売り円買いのポジションを持つことになります。
結果として、「客の損で儲けている」わけでですが、各社のDD(ディーリングデスク)での取引内容は外からまったく見えず、透明性に欠けます。
その点、インターバンク市場と直結の海外FXブローカーは、「ひらかれた市場」での健全な運営を行っていると言えます。
3. ゼロカット(損失補填)があるので、投資額以上に損をすることがない。
FXは現物株などの「現物取引」と違い、証拠金をブローカーに預け入れて取引する「証拠金取引」であることから、相場の急変などによって投資額以上の損失が発生するリスクがあります。
例えば、10万円を元手にトレードしていたとき、なんらかの理由によってレートが逆方向に急激に動いたとします。
もし現物取引でしたら、元金の10万円を失う可能性だけで済みますが、証拠金取引の場合は、状況によっては10万円以上の損失が発生するケースがあります。
この場合、もし国内のFX業者を使っていたら、元金の10万円を超えたマイナス分はトレーダーがFX会社に払わなければなりません。
日本の法律では損失補填が認められていないからです。
これに対し、海外のFX業者の場合はゼロカットといって、トレーダーの投資額を超えた損失分は海外FX会社が補填してくれます。つまり、元金以上に損失額が増えることがない、ということなんです。
国内業者を使ってFXをするよりも、海外業者を使った方が、いかにリスクを軽減することができるか、おわかりいただけるかと思います。
4. 最強トレーディングツールMT4が使える
僕は「トレード日記」で、ほぼ毎日、FXで利益を積み上げていく様子をお伝えしてきましたが、それを可能にしてくれているのは「海外FX業者+MT4」の組み合わせだと思っています。
実際、XMでMT4を使うようになってから、僕のFXの成績は大きく向上しましたし、今ではMT4を使わずにFXをする気にはなれません。
もっと言えば、MT4を使わずに勝てる自信もないです。
MT4にはスマホ用とタブレット用のアプリもありますが、機能的にはPC版がダンゼン優れているので、特に短期トレーダーの方はPC版のMT4を使うことをおすすめします。
きっと、MT4はあなたの強い味方になってくれるはずです。
5. ハイレバレッジを守りにも攻めにも使える
海外FX業者のハイレバレッジに関しては、当サイトで何度もお話ししてきたように、「無謀なギャンブル」のために利用することは控えた方がいいと考えています。
これは、僕自身のトレードデータから、「レバレッジを上げるほど勝率が悪くなる」という明確な数字があるからです。
一方、レバレッジを有効に使えば、リスクにさらす金額を下げても一定額のトレードができるので、「リスクを低減して守りをかためられる」といった側面もあります。
また、良いタイミングでエントリーできた場合に、レバレッジを掛けて「一気に勝負に出る、など攻めのトレード」を可能にしてくれるメリットもあります。
6. 豊富なボーナス。特に入金ボーナスはおいしい。
国内のFX業者にも、一定額以上の取引をしたら「〇〇円キャッシュバック」といったサービスはありますが、トレーダーから見たメリットとしては、海外ブローカーの方がはるかに大きなものがあります。
まず目が行くのは、口座開設ボーナスでしょう。なにしろ口座を開設するだけで、なにもしなくても数千円から数万円のトレード資金がもらえるわけですから。
でも、僕が実際に海外ブローカーを使っていて最もありがたかったのは、「入金ボーナス」です。
入金ボーナスはすべての海外FX業者が実施しているわけではないのですが、僕がメイン口座としているXMの場合は、500ドル(約5万円)までの入金には100%のボーナスがもらえます。つまり入金額を2倍にしてくれます。500ドルから5000ドルの入金に対しても20%が上乗せされるので、トレードするよりはるかにカンタンに口座残高を増やすことができます。
7. 0円からFXを始められる
すでにFXのトレードを始めている人にとっては、⑥の入金ボーナスにメリットを感じることと思いますが、これからFXを始めようという人にとっては、やはり「口座開設ボーナス」の方がインパクトは大きいでしょう。
なにしろ、「0円でFXを始められる」わけですから。
これは、国内FX業者では考えられないサービスです。
「FXの感覚」を学ぶことはデモトレードでもできますが、現金で利益や損失が大きくなったり小さくなったりする感覚は、「リアルのトレード」でしか味わうことができません。
この感覚を、リスクゼロで体験できることは、その後のトレード人生においても重要な経験になるものと思います。
海外FX業者の3つのデメリット

1. 超スキャルピングが難しい
秒単位の短いトレードを僕は勝手に「超スキャルピング」と呼んでるのですが、純粋な手数料商売の海外FX業者は、「客の損で儲ける国内FX業者」と違ってスプレッドが多少厚くなります。
なので、国内FX業者を使っている時のような秒単位のトレードでは「スプレッド負け」して利益が出しにくくなります。
もっとも、その国内FX業者のほとんどは秒単位のスキャルピングを禁止しているので、どのみち「超スキャル」は不可能だとも言えますが。
2. 顧客の資金を分別管理はしているが、補償はない。
海外FX業者は、日本のライセンスを持っていないことで、ハイレバレッジや損失補填といった国内では禁止されているサービスを提供してくれています。
しかし、一方では海外ブローカーの多くが保有しているセーシェルやバヌアツといった国のライセンスでは、顧客の資金を分別管理はしているものの、補償対象となっていません。
要するに、海外のFX業者が万が一倒産した場合は、投資資金が戻ってこなくなるリスクがあるということです。
もっとも、FX会社の倒産などは、通常は考えなくてもいいレアなケースではありますが、念のため意識の片隅には置いておいた方がいいでしょう。
3. 詐欺業者を見極める必要がある
これも、海外FX業者が日本国内のライセンスを持っていないがゆえに起こるケースですが、数ある海外ブローカーの中には、日本の金融庁の指導がないのをいいことに、詐欺的行為をはたらく悪徳業者が存在します。
具体的な業者名を挙げることはここでは控えますが、一見お得に思えるボーナスやキャンペーンに釣られて、安易に口座開設することは危険です。
ちなみに、当サイトで掲載している海外FX業者は、僕が実際に使っていて、なおかつ世界的にも評価の高いブローカーだけをご紹介しています。

元先物トレーダー 麦恵成
僕が日々海外FX業者でトレードしながら、実際に感じるメリットとデメリットを書き出してみました。
メリットの多い海外FX業者にも、もちろんデメリットはあります。とはいえ、もともと国内FX業者を使っていた僕が、なぜ今では海外FX業者をメインに使うようになったのか、その理由がお分かりいただけたかと思います。
まだ海外FXブローカーを体験したことのない方に、海外FXに興味を持ってもらえたり、実際に使うことで、トレード成績が向上してくれるとしたら、これ以上に嬉しいことはありません。