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正しいトレードとは勝っても楽しくないもの【断言します】

正しいトレードとは勝っても楽しくないもの【断言します】

プロトレーダーのトレードとは、「楽しむことを捨て、退屈な作業を日々淡々とこなすこと」だと、僕は定義しています。

この定義にたどり着いたのは、過去にさんざん苦い経験をし、

「負けないトレードをするにはどうしたらいいのか?」

ということを考え続けたことによります。

また、この定義に至る過程では、本来、

楽しむ為にトレードを始めた人間が、その楽しみを捨てなければ勝ち続けることが難しい

という「逆説的な結論」を受け入れる必要にも迫られました。

プロトレーダーを目指していた僕の前に、「刺激と退屈」というふたつの道のうち、ひとつを選ばなければならない心の葛藤(ジレンマ)がありました

トレードとは、「負けてるのに楽しくて、勝ってるのに退屈」なもの?

負けてるのに楽しくて、勝ってるのに退屈?

僕がトレードを始めたのは2002年、FXではなく株でした。
元々、先物取引会社に勤めていたので、マーケットや経済、金融に関する基礎的な知識はある程度身に着けていました。

とはいえ、実際に自分のお金を使ってトレードするのは初めての経験です。
マーケットは新参者にやすやすと分け前を与えてくれるほど甘くはなく、当然のように負け続ける毎日でした。

ところが、当時の僕は負けているにもかかわらず、

「トレードって楽しい」

と感じていたんです。
新しい世界、希望に溢れた世界に足を踏み入れたことに興奮していました。

実際、株のトレードを始めたての頃の僕は、金曜日の午後3時が近くなると「しばらくトレードできなくなる」と寂しい気持ちになり、日曜日の夜になると「明日からまたトレードができる」とワクワクした気分になっていました。

今、その当時を振り返ると不思議な感じがします。
なぜなら、今の僕はFXで毎日勝ち続け、資金を増やすことが出来ていながら、日曜日の夜にワクワクすることもなければ、トレードをしていて楽しいと感じることもほとんどないからです

このことは、実は凄く重要です。
一方は、

「負けているのに楽しい」

と感じ。
一方は、

「勝っているのに楽しくない」

と感じているんです。

FXが楽しいということは刺激を感じてるということ

脳が興奮状態では正しい判断などできない

そもそも人間が「楽しい」と感じるのは、

「先のことは予測できないけど、もしかすると良いことがあるかもしれない」

そんな心理状態の時に、人は楽しいと感じるのではないでしょうか?

例えば、「好きな野球チームが勝つかもしれない」「買っておいた宝クジが当たるかもしれない」といったように。
「~~かもしれない」という、良いことが起こる可能性に対して、人は「ワクワクした気持ち」になる。つまり、「儲かるかもしれないという期待に対して楽しい」、と感じているのだと思います。

自分が買った株や通貨が値上がりすることを「期待する」。
これは初心者トレーダーの典型的な心理状態と言えるでしょう。

トレードに期待は敵!脳が興奮状態では正しい判断などできない

「自分が買った株や通貨が値上がりするかもしれない」と、期待している時というのは楽しいものです。
トレードの世界に足を踏み入れる人たちは、皆そうやってお金を稼ぐことを夢見て参入して来ます。

人生にとって最も意味のあることは、将来に対する期待だと言っても過言ではないでしょう。

しかし、ことトレードに関しては、期待ほど無意味なものはありません。
意味がないどころか、害でしかないとさえ言えます。

トレードにおいての「期待」という感情は、今、本来取るべき手段を遠ざけます。

もし、あなたが今、含み損を抱えたポジションを持っているとします。
しかも、チャートは当初エントリーした根拠が今にも崩れそうな状況にあったとします。

この状況であなたが考えるべきは、

「当初エントリーした際の根拠がチャートの崩れにより消滅したら、ポジションをすべてロスカットする」

この一点です。
これ以外の道はありません。
FXで生き残りたければ、ただ淡々とロスカットするだけです。

ところが、「期待」という感情は、この唯一取るべきロスカットという決断を妨げるんです。

「もしかすると、またレートが戻ってくるかもしれない」
「もしかすると、今夜の指標発表で流れが変わるかもしれない」
などなど…。

実際にレートが戻ってくるかどうかは問題ではないんです。
あるいは、「もしかすると戻ってくる」かもしれません。

でもそれはただの期待です。
期待に自分の資金を賭けるようでは、もはやトレーダーとは呼べません。

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FXを楽しむ初心者からプロは無感情に奪い取る

FXを楽しむ初心者からプロは無感情に奪い取る

そんな期待という根拠のない可能性の為に、自らの資金をリスクにさらす人々からプロトレーダーはやすやすとその資金を奪い去っていきます。

期待や恐怖といった感情に自らの思考を支配された人々の反対側には、必ずその状態を冷静に見つめているプロトレーダーがいます。

プロトレーダーの目には、感情に支配された人々が、次にどういった行動に出るかが手に取るように分かるものなんです。

初心者トレーダーが「買いたくなる場面」や「売りたくなる場面」というのは、通常、人間にとって「分かりやすく、心地の良い」場面です。
ただし、それは実際には罠である場合がほとんどです。

初心者の頃、誰もが経験する、

「買ったら下がり、売ったら上がる」

という現象の裏側には、感情に支配された人々の行動を熟知したプロトレーダーがいることを心に留めておいてください。

分かりやすい具体例としては、直近の高値と安値をレートがオーバーシュートした直後にまた戻ってくるケースです。
下(↓)のドル円の1分足チャートを見てください。

楽しむ初心者からプロは無感情に奪い取る

ロングポジションを持っているトレーダーの多くは、直近の安値を割り込んだところにストップロスの逆指値注文を入れるのが一般的な手法です。
反対に、ショートポジションを持っているトレーダーは、直近の高値を超えて来たところにストップロスの逆指値を入れます。

直近の高値あるいは安値を「ブレイクする」ということは、トレンドが変化したと判断できる有力の材料なので、このポイントの逆指値注文を置くことは非常に理にかなっています。

ところが、この一般的な手法はあまりにも常識的なので、「すでにプロトレーダーに手の内を読み切られてしまっています」。

その良い例が上のチャート画像の黄色い丸印で囲んだところです。
前回安値に引いたサポートレジスタンスラインをレートが割り込むと、この辺りに並んだストップロスの逆指値注文を巻き込んで一気に下方向への動きが加速します。
しかし、直後には長い下ヒゲを引いて今度は反転上昇しようとしています。

多くのロングポジションを持ったトレーダーが、このポイントにストップロスの逆指値を置いていることを読み切ったプロトレーダーたちによって、

「投げられた玉が、買い上げられている」

場面です。

少しこのページのテーマから逸れてしまいましたが、僕が言いたいのはこの例に挙げたようなケースで、

ロスカットさせられた怒りの感情に任せて

「安値を割ったからドテンの売りだ!」

なんてことをすると、プロの手玉に取られるということです。

上のチャートのケースでは、長期の移動平均線はまだすべて上を向いているので、損切りはともかくドテンのショートは非常に危険です。

ですが、怒りや欲に脳を支配されているトレーダーは、チャートが示す大事なメッセージを見逃してしまうものなんです。

怒りや欲、そして、期待や楽観も、トレードに必要な冷静な判断を阻害するものです。

今、あなたに問いたい。「楽しんでマーケットから去るか、感情を捨て生き残るか」を。

脳が興奮状態では正しい判断などできない

これからFXを始めようとしている初心者の方には酷な話かもしれませんが、楽しいと感じるような刺激的なトレードをしていて勝ち続けることはまず不可能です。
楽しむこと、期待すること、刺激的だと感じること、これらはすべて、冷静な判断が必要なトレーダーにとって不必要なものです。

僕はトレードをしている時、もし「今、トレードしていることが楽しい」と感じたら、それは危険な兆候だと捉えるようにしています。
なぜなら、プロトレーダーにとって楽しむことは目的ではなく、害をもたらすものでしかないからです。

プロトレーダーにとっての唯一の目的は、

「リスクをコントロールしながら資金を増やすこと」

ただこれだけです。刺激も期待も楽観も必要ありません。

もっとも、プロトレーダーも人間です、時には誘惑にかられ、楽しむ為のトレードや刺激的なトレードをしたくなることもあります。
なのでそういう人の場合、メインの口座と分けて、「ギャンブル的に楽しむ用の口座」を使って割り切って遊ぶのは問題ないかと思います。
それならば、きちんと自己管理が出来ている証拠ですから。

でも、そういった「邪心」で行ったトレードが良い結果を生むことはごく稀で、大抵は痛い目に遭って、後悔したり反省させられたりすることになります。

何度も繰り返しますが、プロトレーダーが目指すべきトレードとは、決して刺激的であってはならないんです。

プロトレーダーとは、群衆が悲嘆にくれている時に勇敢かつ冷静にチャレンジし、群衆が歓喜に沸きかえる中で独りその場を離れられる人間のことです。
そこに楽しみはありません。
あるのは退屈な作業と目的だけです。

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