2017年8月5日(土)
トレード日記をマーケットが閉まっている土曜日に更新するのは初めてのことです(笑)
なんで土曜日にトレード結果を報告するのかというと、昨夜発表されたアメリカの雇用統計でのトレードについて書きたいと思ったからです。
僕は基本的には雇用統計でトレードしない
ただし、これだけは先に言っておかなければいけません。
僕は基本的には、雇用統計はトレードしないことにしているんです。
雇用統計に限らず、重要な指標発表や要人発言などの「イベント」を利用したトレードはしないことにしています。
なぜなら、これらのイベントでは、発表内容によってあまりにも暴力的にレートが動き、チャートの理論などなんの役にも立たなくなるからです。
チャートの理論が通用しない相場では、僕のように理論に基づいた確率を根拠にトレードしている人間にとって、「何を判断材料にし、どう動くべきか」がまるで分からなくなってしまいます。
なので、基本的には雇用統計などではトレードしません。
それに、普段のトレードで勝つことが出来てるので、わざわざ危険性の高い雇用統計で高いリスクを取る必要はないとも思ってます。
以上が、雇用統計などのイベントに対する僕のスタンスだということを先におことわりしておきます。
ではなぜ、昨夜はトレードしたのかというと、ひとつは「気が向いたから」です(笑)。
ちょっと理由にならない理由ですが、自分自身に対して「トレードしてもいい」という許可を出したのには明確な理由があります。
それは、僕の過去の「雇用統計での勝率が抜群に良い」からなんです。
これまでに10数回~20回近く雇用統計でトレードしてきた中で、負けたのはたったの1回だけなんです。
トータルでは、もちろん大きな利益となっています。
ですので、自分のスタイルに合わないながらも、リスクリワード的には「トレードしてもいい対象」でもあるわけです。
雇用統計でも戦略は明確にすべき
周りの声を聞いていると、どうも雇用統計をギャンブル的に捉えている人が多いように感じます。
もちろん普段の相場に比べればはるかにギャンブル性は高くなりますし、「そもそもそういうゲーム」として捉えるなら、それはそれでいいとも思います。
でも、やはりトレードする以上勝ちたいと思いますし、勝ちたいと思うのなら他の人よりも策を練る必要があります。
といっても、特に難しいことではなくて、僕の場合は雇用統計をトレードする際に以下のことを重視しています。
画像(↑)にも書き込んでますが、僕が雇用統計でトレードする際には、AとBの2通りのプランを用意しておき、発表前の値動きを見てどちらを選ぶか判断するようにしています。
- プランA:指標発表後までポジションは持たず、発表後上か下に走り出したたら、レートが伸び切るのを待って逆張りでエントリーする。
- プランB:発表前の値動きから群衆が「良い結果」もしくは「悪い結果」のどちらを予想しているかをイメージし、その反対側のポジションを取っておく。
一応、自分が決めている2通りの手法を挙げましたが、ほとんどの場合はプランAの方を使っています。
理由は、その方が勝つ確率が高いと思われるからです。
また、この2つがすべてとは考えていません。他にも有効な手段はあるかと思いますが、自分の「感覚や性格」に合うのが上の2つだということです。
では、なぜプランAを多用するかというと、雇用統計のようなイベントでトレードする人たちというのは、ポジションを長期で持とうと考えてるわけではないので、「利が乗ればすぐ売ってくる」と考えられるからです。
彼らがすぐに利食ってくるのなら、当然レートは「ある程度戻す」と想定されます。
なのでそこを狙うのがプランAというわけです。
僕は過去、ほとんどプランAで勝ってきました。
ところが、ここ最近の雇用統計を見ていると、一度走り出したレートが「思ったように戻って来てくれない」展開が増えているように感じるんです。
ということは、「レートが戻ることを前提にしたプランA」は使えません。
そこで、昨夜はプランBを使ってトレードしました。
ただし、プランBには注意が必要で、プランA以上にギャンブル性が高くなるトレードなんです。
プランBを採用する場合は、
- 必ず「捨ててもいい金額」を予め心の中で受け入れておくこと。
- そして、その金額以上に損失が膨らまないようストップを入れておくこと。
- プランBを採用する場合もリスクリワードを計算し、リスク:1に対して必ずリワード:2以上の状態を作る(ストップを近づけるかロットを下げるなど)こと。
以上を厳守しなければなりません。
もし、以上の条件を守れないのなら、プランBでのトレードはやるべきではないです。
最後に付け加えておくならば、僕の当初の戦略はプランBではなくプランAでトレードする予定でした。
結果的にプランBとなったポジションは、
「雇用統計への期待から事前にドルが上げる」
と想定し、その上がったところで「さっさと利食う」つもりだったんです。
ところが、予想に反してドルがぜんぜん上げなかったので、
「これは群衆は雇用統計の数字に弱気なんだ」
と判断し、先に書いたように「群衆の反対側」つまり昨夜のケースではドル買いポジションを持ち続け、結果としてプランBになったわけです。
さらに補足するなら、「群衆の反対側」というのは「サプライズ側」ということです。
指標発表の数字が群衆の想定通りであれば、その方向にレートが伸びたとしてもpipsは限定的ですが、もし、予想外の数字が出たとしたら、一気にレートは「反対側」にスッ飛ぶので、リスクリワード的に非常に有利になります。
以上、長々と書いてしまいましたが、これらのことが、僕が昨夜の雇用統計でトレードした理由であり、採用した戦略です。
本日(昨夜)の収支は、+308,800円でした。
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