FX基礎講座

ストップロス(損切り逆指値)はココを目安に設定する!

ストップロス(損切り逆指値)はココに置け!

トレーダーがマーケットに向かう唯一の目的はお金を稼ぐことです。
実際、FXで成功したトレーダーたちは、サラリーマンには想像もできないほどの大金をいとも簡単に稼ぎだします。

ネットや雑誌で見る彼らの姿に憧れて、FXを始めた人もきっと沢山いることでしょう。
誰もが、「自分も彼らのように成功してみせる!」そんな夢を持ってFXの世界に入ってきます。

そんな思いに水を差すつもりはありませんが、しかし、成功したトレーダーに憧れて参入してきた初心者トレーダーにとって、儲けること以前にまず大切なのは、

「生き残ること」

なんです。

現実問題として、FXの世界は勝つことはもとより、生き残ることすら難しい弱肉強食の世界です。
そのことをまず心に留めておいてください。

あるデータによると、FXを始めた人の90%は、半年から1年で資金の大部分を失い退場して行くそうです。

FXで勝てるようになる為には、猛勉強が必要なのは当然として、実戦の場でも相当な経験を積む必要があります。
トレーダーの最大の武器は、過去の敗北から学んだ経験」で書いたように、人間という生き物は失敗からしか多くを学ばないからです。

にもかかわらず、早々に退場してしまっていては、学ぶ機会すら与えてもらえません。

逆説的ですが、経験を積み、学び、技術を向上させる為にも負けることは大切です。
でも、その負けは、

「コントロールされた想定内の負け」

でなければいけないんです。

トレーダーにとって儲けること以前にまず大切なのは生き残ること

トレードに負けはつきものですし、技術を高める為にも負けることは必須であるとも言えます。
しかし、その負けが「致命傷」になるほどの大負けであっては絶対にいけないんです。

「トレーダーは生き残ってこそ、初めて成功の機会が与えられる」

ということを、肝に銘じてください。

そして、われわれトレーダーの「命」を守ってくれるのがストップロス、つまり損切り額を限定する逆指値注文なんです。

損切りは早ければ良いというものではない!

おそらくあまり勝ててないであろうFXトレーダーの書籍やサイトには、「損切りは早ければ早いほど良い」といった言葉が書かれています。
「損小利大」を実現するには素早い損切りが欠かせない、と。

確かに、言葉の意味としては必ずしも間違っているとは言えませんが、だからといって「じゃ、ある程度含み損を抱えればすぐ損切れば良いのか」というと、そんなことはありません。

為替レートにしろ株価にしろ、相場の価格というものは常に上下動を繰り返しながら上に行ったり下に行ったりしています。
レンジ相場もあればトレンド相場もあります。また、ボラティリティが高い日もあれば低い日もあります。

そんな日々刻々と変わっていくマーケットで、闇雲に「素早い損切り」を実行していては、よほど完璧なタイミングでエントリー出来た時以外、ほとんどのトレードが損切りのオンパレードになってしまいます。

なので、損失額を限定しつつ、且つ「一時的な押し目」がいちいちストップロスに掛からないようにする為には、論理的に的確な位置にストップロス注文を入れる必要があります。

ストップロス注文はどこに入れればいいのか?

常に上下にブレながら動く為替レートを相手に、論理的に正しい位置にストップロスを設定する際の考え方は、レートが不利な方向にどこまで行ったら、

「当初の読みが外れてしまった」もしくは、
「エントリーした際に想定したシナリオが崩れてしまった」

と、判断されるのか?
そのポイントを決めます。

当初、エントリーした時に描いていたイメージが崩れ、それとは違うシナリオに進み始める可能性が高まるポイントに、ストップロスの逆指値注文を入れるべきなんです。

では僕の実際のトレードを例に見て見ましょう

正しいロスカット 例1

下(↓)の画像はドル円の1分足チャートにプロットした、2017年6月9日のトレードです。

黄色い○印がエントリー&エグジットした場所です。
この日の3番目のトレードで、ロスカット(損切り)をしているのが分かります。

この時、僕はなぜ損切りをしたのか?
それは、エントリーした際のシナリオが、ロスカットした位置までレートが下がって来たことで崩れたからです。
そもそも、エントリーした理由が一番上の赤い水平線(サポートレジスタンスライン)をドルが超えて来たのを見て、

「レンジがひとつ上がった可能性がある」

そう判断してドルのロング(買い)でエントリーしたわけです。

ところが、実際には思った通りには上昇せず、すぐに下がって来てしまいました。
これが、仮に下がったとしても赤いサポレジラインより上にあれば、「当初のシナリオが継続している」と判断できるのですが、このラインを割り込んで来たということは、「元のレンジに戻された可能性がある」と判断する必要があります。

つまり、

「当初のレンジがひとつ上がったかもしれない、というシナリオが崩れた」

ので、ロスカットをしたということです。

もちろん、その後の値動きがどうなるかは誰にも分かりません。
もしかすると、損切りしなければプラスで終われた可能性もあります。
でも、もしかすると、二度と買値まで戻らずに下げ続けた可能性だってあります。

なので、トレーダーが相場に向かう際には、希望などという甘い考えは捨てて、論理的に正しいと思う行動のみを追求していかなければなりません。

正しいロスカット 例2

下(↓)の画像はドル円の1分足チャートにプロットした、2017年4月26日のトレードです。

2017年4月26日ドル円1分足チャート

画像の一番下の黄色い四角形で囲んだところが、僕がドルを数回に分けてショート(売り)を仕掛けた場所です。

仕掛けた理由は青の4時間MAをドルが割り込んで来たことで、「トレンドが下方向に向かう可能性が出て来た」と判断したからです。

チャートの動きを見ても、確かに下値を何度もトライしてるのが分かります。
なので、ショートポジションを保持したまま下方ブレイクするのを待っていました。

ところが、実際にはレートは僕の予想に反して一気に上へと突っ走り出します。
当初のエントリーの根拠であった、青の4時間MAを超えて来たのです。

4時間MAの下にレートがあることがショートでエントリーした理由だったので、これを超えてきたということは、僕にはもうショートポジションを持つ理由がなくたったということです。

ですので、チャート画像にも書いてあるように、「4時間MAを上抜けてきたので損切り」し、この時はすぐにポジションを反対側に持ち替える「ドテン」でロング(買い)を仕掛けています。
それぐらい、この時のドルの上昇が力強かったということです。

以上、2つの例を見ていただければ分かるように、

「エントリーした際の根拠がその後の値動きによって消滅した」

と判断される場所が、ストップロスの逆指値注文を入れるべきポイントです。

今回、例に挙げた2つのロスカットは、サポートレジスタンスラインと移動平均線を根拠にしたものでしたが、その他にもよく使われるケースとしては、直近の高値あるいは安値を超えたところにストップロスの逆指値注文を入れる方法です。

直近の高値あるいは安値を超えてくるか割り込んで来るかによって、「それまでのトレンドが転換する可能性がある」と考えられることから、これらの位置にストップロスを設定する手法がよく使われています。

まとめ

冒頭でもお話ししたように、「生き残ること」が何よりも大切なFXの世界では「最大損失額を限定する」ことが欠かせません。

ロスカット自体は悪いことではないんです。僕もしょっちゅうロスカットしています(笑)。
良くないのは、「損切りは素早く」という謳い文句を鵜呑みにしたり、単に損失額にビビって根拠の乏しい場面でロスカットをしてしまうことです。
そんなことを繰り返していては、「損切りの嵐」となって資金があっという間に激減してしまいます。

それを防ぐ為にも、「エントリーした際の根拠は何だったのか、それが崩れるとしたらどういう状況になった時なのか」という観点から、論理的に正しいポイントにロスカットの逆指値注文を入れるように心掛けましょう。

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